どうも、いちにょきです!
みなさんは二次試験時の問題選択と時間配分、どうしてますか?
「あの問題を選んでいれば...」「あの問題に時間をかけすぎた...」と試験終了後に思っても後の祭り。また一年後に出直すしかありません。
試験での問題選択や時間配分には細心の注意を払う必要があります。
そこで今回は電験2種・1種二次試験における問題選択と時間配分についてのポイントを解説します!
与えられる試験時間と問題数
与えられる試験時間は電力・管理120分、機械・制御60分です。
この間に電力・管理では6問中4問、機械・制御では4問中2問を選択して解答します。
試験開始から終了までのながれ
試験開始から終了までのながれを注意すべきポイントとともに解説します。
問題を選択する
まずやることは問題選択です。全体を見る前に一つの問題を解き始めてはいけません。
問題選択にかける時間
電力・管理:9分、機械・制御:6分を目安としましょう。平均して1問1分半(1.5分×6問=9分、1.5分×4問=6分)の計算です。もちろん平均ですので、論述問題のように読めば解けるかどうかがわかるような問題に1分半もかける必要はありませんし、計算問題なら2分くらい使ってもやむなしでしょう。また、的確な問題選択ができているのなら、より短い時間で終わらせた方がよいです。
ここで、9分、6分は少し時間をかけすぎじゃないかと思われた方もいるかもしれませんが、この9分と6分は決して無駄になるわけではありません。
例えば電力・管理において1問1分半の時間を6問に使ったとします。このうち4問は最終的に解くことになるわけですから、実質的に無駄になる時間は3分(=1.5分×2問)です。こう考えると問題選択に9分、6分かけるのも、かけすぎとは言えない気がしてきませんか?
まあ9分と6分というのはあくまで目安です。私がここでお伝えしたいことは、問題選択にはしっかり時間を使ってくださいということです。周りの受験者が問題を解き始める音が聞こえてきても(あの音怖いですよね...)、心を強く持ってください笑
「クックックッ...いきなり問題を解き始めおって!」と心の中で叫びながら、余裕をもって問題を選択しましょう笑
各大問の「小問がいくつ解けそうか」で問題を選択しない
計算問題の場合は解き方をイメージしたり、少し手を動かしてみたりします。論述問題の場合は書くべきポイントが頭に浮かぶかどうか、浮かぶ場合は箇条書きにでもして残しておきましょう。
そして各大問がそれぞれ何割解答できそうかで、どの問題を選択するかを決めます。大切なのは、大問のうち「小問がいくつ解けそうか」ではなく、「何割解けそうか」で判断することです。
大問の配点はすべて一律30点ですが、小問の数は大問によって違うため、大問ごとに各小問の配点は異なります。つまり小問が4つの大問と小問が2つの大問を比べれば、後者のほうが小問一つあたりの配点は高いため、小問の数では比較できないのです。
ゆえに、選ぶべき大問は「解答できそうな割合(解答できる部分)が多い大問」言い換えれば、「より点数を取れる大問」なのです。
論述問題と計算問題はどっちを選ぶ?
基本的には先ほど示したように「解答できそうな割合」で判断してください。
ただ、1分半~2分という短い時間では、解答できる割合も正確に判定できないと思います。「ここら辺までは解けるかな?」くらいの判断になると思います。
そこで、もし解答できそうな割合が並んでしまい、判断に迷った場合は、論述問題を優先してください。理由は3つあります。
まず一つ目の理由は、論述問題には計算ミスのリスクがないことです。計算問題の場合はどこかで計算ミスが発生してしまうと、最悪そのあと部分点がつかない可能性も考えられます。
二つ目の理由は、解答にかかる時間が少ないことです。論述問題は知っているか知らないかの2択なので、知っていることに関しては、そのことについてひたすら書けばよいだけです。計算問題では、考え、計算し、正しいかどうかをチェックするなど、論述問題に比べていろいろと時間がかかります。
最後の理由は、正答となる可能性が高いことです。みなさんは勉強などで計算問題を解いたときに、解けたと思って解答を開いたら初めから考え方が間違っていたという経験はありませんか?私はしょっちゅうありました笑
試験でこの現象が起こると、最悪です。しっかり時間を使って解いた問題が0点になれば、合格はかなり厳しくなります。論述問題の場合、この現象が起こりにくいのです。「~について説明しなさい。」と問われて「これだ!」と思って解答した場合、説明すべきポイントが足りなかったといったことはあるかもしれませんが、0点ということはそうそうないです。
問題を解く
問題選択が終われば、問題を解き始めます。
このとき、各大問において、詰まることなく解き進められる場合には、その大問は最後まで解いてしまいましょう。かけられる時間の目安は一つの大問あたり25分と考えましょう。
しかし、たいていの場合はどこかで詰まると思います。詰まった場合はいったんその大問を解くのを止め、次の大問に移りましょう。次の大問を解いている間に解法がひらめく可能性があります。そこで煮詰まって時間を無駄にしてしまうのは愚策です。
ちなみに、いったん考えを寝かせるという方法は名著「思考の整理学」でも紹介されていますし、経験的には納得できる方も多いのではないでしょうか。
閑話休題。さて、解答すべきすべての問題で、詰まるところまで解き進めた状態になれば、次はじっくり考えて詰まったところを突破する方法を考えます。ひたすら考えて試行錯誤を繰り返しましょう。
いったん見直しを行い、最後は悪あがき
見直しをしてかつ簡単な修正ができる時間を残した状態で、全体の見直しをします。タイミングは人それぞれですが目安としてあげるなら、電力・管理なら約15分前、機械・制御なら約10分前です。誤字脱字、計算ミス、単位書き忘れ、問題の趣旨に沿った解答になっているかなどなどをチェックします。くれぐれも試験終了ぎりぎりに見直しをするのはやめましょう。間違いが見つかってもリカバーできません。
そして見直しが終わったあとは最後の悪あがき。詰まってしまった部分を最後まで考え抜きましょう。
電験2種・1種二次試験の問題選択・時間配分方法(まとめ)
さて今回は問題選択と時間配分の方法について解説しました。ポイントをまとめます。
- 試験開始後にまずは(約1分半/1問を使って)問題を選択する
- 選ぶべき大問は、解答できそうな小問の数が多い大問ではなく、解答できそうな割合が大きい大問である
- 解答できそうな割合が同程度で判断に迷ったら、論述問題を選択する
- 解けるところまで解いて、詰まったらすぐに次の大問に移る
- 試験終了ぎりぎりに見直しをするのはやめよう
- 見直しが終わったら、詰まった個所を最後まで考え抜く
これまでの努力を無駄にしないように、問題選択と時間配分についても気を付けてみてくださいね(#^^#)