3種 電験

電験3種参考書の選び方[電験3~1種合格者が解説]

2021年1月11日

どうも、いちにょきです!

参考書は一度買うと、基本的にはそれをバイブルのようにして何度も見返して使うことになると思います。

したがって自分の時間をどの参考書に使うかで、おのずと試験の結果も変わってきます。

つまり、試験勉強への道は参考書選びから始まっていると言っても過言ではありません。

そこで今回は、電験3種の参考書を選ぶ際に検討すべきポイントを解説します!

4科目別冊型or1冊完結型

電験3種と2種一次試験の参考書は、4科目がそれそれぞれ別冊になっているものと、4科目を1冊にまとめているものの2種類に大別できます。

この二つには大きな差がありますので、それぞれの特徴を解説します。

4科目別冊型

4科目別冊型は教科書的な説明と問題演習があり、電験3種の試験範囲も基本的に網羅しています。これから電験の勉強を始める方は1冊完結型ではなくこちらの4科目別冊型をおすすめします。

電験3種の4科目別冊型のおすすめ参考書についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

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1冊完結型

こちらの参考書は4科目を一冊にしているため、教科書的な説明、問題の量ともに少ないです。また、問題の解答も簡潔なことが多いです。

4科目別冊型の参考書4冊と比べると圧倒的に薄い(単純に1/4程度)ため、4科目別冊型を敬遠してこちらを選択する初学者の方も見受けられます。

しかし、1冊完結型の参考書はどちらかというとイレギュラーな存在で、基礎知識がない方にはほぼ役に立ちません。

というのも、薄い分だけ知識の説明も解答の解説も非常にシンプル(悪く言えば雑、不親切)だからです。

私も4科目別冊型で本格的に電験3種を勉強する以前に、1冊完結型の参考書で勉強していた時期があったのですが、全然頭に入ってきませんでした笑

問題解答の解説を読んでもちょっと何言ってるかわかんないっす...状態でしたね(^^;

この参考書は、4科目について一通り知識があり、ある程度の基礎ができている方が、全体をおさらいしたいときに使うべき参考書です。

レベルと網羅度

ここでいうレベルは「解説をどこまで深く掘り下げているか」、網羅度は「対象とする試験に必要な範囲の知識をどれだけ網羅しているか」という意味で使っています。

基本的にはレベルと網羅度は比例する、すなわちレベルの高い参考書になるほど、様々な知識を網羅している傾向があります。

現在の自分の実力に適したレベル、および目指すべき知識量に適した網羅度の参考書を選びましょう。

解答の丁寧さ

解答の丁寧さは特に勉強を始めたばかりの方にとっては重要です。

勉強を始めて間もないころはただでさえインプットが多いのに、問題の解答が簡潔で途中の説明がなかったりすると、毎回自分で調べる必要が出てきます。

もちろん自分で調べて納得して次に進むという手順は独学には必須ではあるのですが、それがあまりにも多いと挫折してしまう可能性があり、本末転倒です。

初学者のうちは解答が丁寧な参考書を選んだ方が、難しくて挫折するという可能性は下げられます。

教科書的か問題集的か

問題が少なく、知識に対する説明をメインにしている教科書タイプか、知識に対する説明は要点だけにして、問題演習を重視する問題集タイプかを確認しましょう。

これから勉強を始める方は教科書的なものをおすすめします。

いきなり問題演習をして、個々の問題に対する対策はできるかもしれませんが、ベースの知識がないと応用力に欠けます。

初めはインプットを多めにして、徐々にアウトプットを増やしていく方法がおすすめです。

見やすさ

単純に見やすいほうが効率は上がります。ただ、言ってしまえば好みですので重要度は低いかもしれません(^^;

電子書籍or紙の書籍

これも好みによる部分はあるのですが、参考書に関しては、紙のメリットのほうが強いと感じています。

以下に紙の書籍のメリットとデメリットを挙げますので参考にしてください。

紙の書籍のメリット

①書き込みがしやすい

紙の書籍は好きなところにメモが書けます。

電子書籍でもメモとして書き込めますが、下図のようにメモを開かないと何が書いてあるかわかりません

また、図には書き込むことができないなど、書き込みの自由度が少ないです。

Kindle(amazonの電子書籍リーダー)でメモが閉じている状態
Kindleでメモを開いた状態

②問題と解答のページが離れているときに行ったり来たりしづらい

参考書には問題の解答が巻末に掲載されているものが多いです。その場合は答え合わせをするときに、問題のページと解答のページを行ったり来たりする必要がありますが、電子書籍だと1操作で目的のページにジャンプすることが難しいため、ストレスがあります

紙ならば解答ページにペンなどを挟んでしまえば簡単に行ったり来たりできますね。

③問題を解いている途中に別のページを参照しづらい

問題を解いているときに公式などを参照するために別のページを開きたいときがあると思います。

こちらも上記②で解説した通り、電子書籍だと1操作で目的のページにジャンプできないため、ストレスがあります

紙の書籍のデメリット

①若干高い

新品の書籍は若干電子書籍よりも高いです。(中古品を狙えば電子書籍より安く買えることも多い)

②重くてかさばる

電子書籍なら、何冊持ち歩こうが端末一つあれば読むことができます

③キーワードで調べるのに時間がかかる

特定のキーワードに関連するページを開きたいとき、電子書籍には本の文章をキーワード検索をする機能があるので、瞬時に目的のページにたどり着くことができます

紙の書籍だと索引からキーワードに関連するページを自分で探さなければなりません。

また、そもそも索引に探しているキーワードがなければ、すべてのページから自分で探さなければなりません

電験3種参考書の選び方(まとめ)

さて、今回は電験3種の参考書の選び方について解説しました。ポイントをまとめます。

  • これから勉強を始める人は4科目別冊型の参考書を、全体の復習をしたい人は1冊完結型の参考書を使うとよい
  • 初学者のうちは問題の解答が比較的丁寧で、かつ教科書的な参考書がおすすめ
  • 電子書籍と紙の書籍にはそれぞれメリットがあるが、参考書に関しては紙の書籍がおすすめ

できるだけ書店や電子書籍の無料サンプルなどで中身を確認してから購入することをおすすめします!

また、こちらの記事では参考書の使い方について解説していますので、参考にしてくださいね!

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