今回は電験3種の1科目である法規合格のための方法について解説します。
「法規だけが合格できない。」
「暗記が多すぎて大変。なにかいい方法はないかなあ。」
というかたはぜひ見てみてください。
法規について
出題範囲と構成
電験3種の法規の出題範囲は以下の通りです。
電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
一般社団法人 電気技術者試験センター
具体的には電気設備保安に関する法律知識を問うA問題と、電気施設管理に関する計算を含むB問題が出題されます。
A問題とB問題の配点は毎年60:40です。
そしてA問題は基本的に計算問題はなく、B問題は8割~10割が計算問題です。
法規で合格点を突破するための戦略
計算問題の得点率がカギを握る
問題の構成を考えると、計算問題の割合は全体の3割~4割です。
そしてこの計算問題はかなりパターン化されており、法律の知識をしらみつぶしに覚えていくよりも圧倒的にコスパがいいです。
単純計算で計算問題が全体の4割で、計算問題をすべて正答したとすれば、残りの6割の計算以外の問題のうち、2割正答すれば合格となります。
計算問題が解けるようになっていくほど、法律の丸暗記の負担を減らすことができるのです。
つまり法規の攻略は、計算問題でどれだけ点数を稼げるかが重要だということです。
頻出問題は必ず押さえる
どの科目にも言えることですが、とりわけ法規の計算問題に関しては、頻出問題は必ず押さえましょう。
法規の計算問題は出題範囲が広くないためパターン化されています。
・鉄塔や電線に関する問題(例:2018年問11)
・水力発電所の運用に関する問題(例:2017年問13)
・変圧器の効率に関する問題(例:2018年問13)
・故障計算問題(例:2017年問12)
・電圧調整に関する問題(例:2018年問12)
・低圧幹線・配線の施設に関する問題(例:2019年問11)
・電路の絶縁に関する問題(例:2016年問12)
・接地工事に関する問題(例:2019年問13)
1つ1つの問題の解説は割愛しますが、上記の分野をカバーしておけば8割方得点できると思います。
頻出問題が来たら確実に得点できるようにしておくことで、暗記にかける労力を削減することができます。
効率的に暗記する方法についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。
[エネ管・電験]試験中のど忘れを防ぐ&効率的暗記方法[電験3~1種合格者が解説]
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電験3種法規の合格方法(まとめ)
今回は電験3種法規合格のための方法について解説しました。以下にポイントをまとめます。
- 法規はほとんど計算のないA問題と、8~10割が計算のB問題で構成されている。
- 計算問題でどれだけ得点できるかが合否の分かれ目
- 法規の計算問題はパターン化されているので頻出問題は必ず解けるようにしておく
暗記はやる気が起こらない作業だと思うので、今回紹介した方法で少しでも暗記の労力を減らしてみてくださいね(^^)